山口ひとみと山を歩く

山口ひとみと一緒に山を楽しみたい方向けの登山です。

ゆったりと歩きます。頂上を目指すのではなく、山と森を感じながら、そのプロセスを楽しみます。自分の感覚を味わいます。

山でのお弁当やコーヒーは格別な味わいです!カップラーメンが美味しいこと!なんで外で食べるカップラーメンはあんなに美味しいのでしょう!

主に、富士山の森、奥多摩、八ヶ岳をガイドいたします。

山岳ガイドではないので、山歩きのガイドとなります。本格的に登山を楽しみたい方は、プロの山岳ガイドさんをご紹介いたします。

ガイド料金

プライベートガイド 1日25000円(交通費は別途承ります)

グループガイド   1グループ6名までおひとり8000円(交通費は別途承ります)

 

 

私にとって山は人生の土台 

山から学んだことは数知れない

中学から大学まで富山県に住んでいました。山に囲まれ海にも面する美しい県です。

いつも目の前に美しい立山連峰が見えていましたが、登りたいと1度も思ったことがありませんでした。富山県の小学6年生は学校行事で必ず立山連峰に登ります。しかし、私は中1の夏に引っ越してきたためその経験がありませんでした。

大学のキャンパスで山岳部がザイルとザックを担いで歩いているのを見ると、大変そう、しんどそうって横目で見ていたのを覚えています。

写真:剱岳をバックに。

そんな自分が山にハマったのは、社会人になってから。

離婚して東京でコンサルタント会社勤務となり、自宅と会社の往復か、ホテルと研修会場の往復か、本当に自然に触れる機会がめっきり少なくなってしまった時、喉の渇きを癒すように、緑を求めて最初は植物園に行きました。しかし、なんだか物足りない。眺めるだけではなく、自分の体を動かしたかったのです。

「山に登ってみたい。誰か、山に連れて行ってくれないかな?」友人が山梨県の茅ガ岳に連れて行ってくれました。

 

 

2回目は、東京都の都民の森にある三頭山。この山、我が家から車で1時間半で登山口の駐車場に着ける気軽に行ける山。今でも月に1度は登ります。この山に20年以上も通っています。
自宅と会社の往復、ホテルと研修会場との往復という生活で、疲れてしまった私は暇を見ては、その山に通いました。 その当時は月に2回から3回も登っていました。
「あ、今日は天気がいい。体調もいい。仕事も調整したら行けそう!」と思い立ったが吉日、サクッと行けるのがこの山のいいところです。

 

 

「自然が好きだ!山が好きだ!」と言っているうちに、一緒に子どもたちと自然に入るキャンプに誘われ、そのご縁で、登山家戸高雅史氏と出会い、気づいたら、槍ヶ岳や剣岳という北アルプスや屋久島や北海道大雪山を登っていました。

「自分の体や感覚を信頼すること」「自分を整える」ために頻繁に山に入りました。

また仲間や友人とともに入る山の共通体験は、友人たちと深く長くつきあうようになりました。人生では色々なことがおきますが、そのたびに山に入り自分の人生の方向を決めてきました。

「自分とつながる、自然とつながる、人とつながる」それが自分の人生のテーマだと気づいたのは、コーチングのおかげです。

 

自然が私に何をもたらしたのか?

ジョアンナ・メイシーの本『アクティブ・ホープ』の自己という概念を拡げるという章があります。

P117

自分が周りの世界とつながっている、といつになく感じる特別な瞬間を、多くの人は覚えているのではないだろうか。何か非常に美しいものを垣間見て魅了されたり、ものすごく素晴らしい出来事を目撃して息を呑んだりしたことがあるかもしれない。「私は紛れもない天からの賜物を受け取った」ー夜の森の中で、二匹のボブキャットが丸木の上に座って鳴いているのを見ていた時のことを、著述者サム・キーンはこう描写している。人によっては霊的な経験と呼ぶこうした貴重な瞬間は、私たちの魂に栄養を与えてくれる。自分一人の些末な諸事情に夢中になっている私たちをそこから引っ張り出して、もっと大きくてもっと不思議で、まるで魔法のような、「生きる」という経験に引き込んでくれるのだ。

互いにつながりあっていると感じるこうした経験を人生に招き入れることで、私大破、じぶんがこの世界に属している、という感覚を強めることができる。こういう生き方をすることで、私たちの自己概念はより大きく、深いものになるのである。

 

〜引用ここまで〜

私は、山に入ることで非常に多くの特別な瞬間を体験してきたと思います。

特に、戸高雅史氏と出会った2006年からは、富士山、北海道の大雪山山系や知床半島、屋久島、北アルプスを登り、その度に、私は美しい風景を体で感じながら、自然とつながる、宇宙ともつながる感覚を得ていました。

「ああ、きれい!」

「気持ちいいー!サイコー!」

と叫びながら、歩く山はとてつもなく私の人生を豊かにしてくれました。そういう深い自然の中に入る体験を戸高氏はガイドしてくれました。

 

また、2004年には、コーチングの師でもあるフィル・サンダール氏とザリッチ・ひろえ氏による、アメリカミネソタ州のBCWAW(バウンダリー・カヌー・ウォーター・エリア・ワイルドネス)でのカヌーによる6日間の旅も大ききい体験でした。ミネソタ州は氷河が退行して1万個湖があると言われています。湖が大小たくさんあるエリアで、カヌーを漕ぎ、湖と湖の間の小道をカヌーを担いで移動する、なんともワイルドな旅でした。

 

初日には雨と強風でカヌーが流されるという試練まで体験しました!
(ガイドの彼らは冷や汗ものだったと思います)

 

 

 

 

 

 

旅の終わりに、私はフィルに

「私は人と自然をつなぎます」と宣言しました。

その瞬間、フィルの目から涙が溢れたのを見て、とても驚きました。

 

 

 

 

 

きっと私の頭は理解はしていなかったけれど、確実に私の体は6日間カヌーを漕ぐ旅で、水、風、火と大地と空と森と動物の息遣いが刻み込まれ、体が先に感じたのだと思います。