師匠と先日2年ぶりに会って、印象に残っている山での出来事を話した。北蓼科の雪山、富士山、九州の山頂など、光にいっぱい包まれた瞬間の話だ。
私は、ついクセで、山頂に着いた!さあ、次は?みたいなちょっと先へ先へと動いてしまう傾向がある。いつも頭の中が次はこうやってこうやってと段取りを考えてしまう。
雪山でテント撤収した後の出発前、北穂高から下山した後、山小屋前の芝生で休憩の時とか、つい先に気持ちが前のめりになっている時ほど、師匠は私を止めた。
「ちょっと待って。気持ちがいいよ。」
決して、味わおうよ、なんて言わない。
目をつぶって感じてみる。光を感じて、細胞一個一個に光を染み渡らせるようにしてみる。とっても気持ちがいい。
自然と私が、エネルギーを交流している感じがする。
最近、モーニングページを書いていて、また前のめり、先へ先へと意識が行きがちだなと気づいていた。
10日前に合宿で色々話したこと、気づいたことがとっても貴重な言葉が沢山もらい、それがなかなか消化できなくて、自分の言葉にならなくて、書き散らしたどこでもシートをリビングの床にずーっと置きっぱにして、片付けたら、もらった言葉も忘れそうで、見えるようにして熟成させた。しかし、まったく言葉が腹落ちしない。
そんな時に、本当に久しぶりに偶然にも山の師匠と会うことができて、味わう、ということを思い出したのだ。
その山々での体験を思い出すと、エネルギーが溢れ、満たされるのだ。
昨日、育自の魔法のファシリテーター養成講座で、どんなあり方で進めようか?と思った時に、「味わう」という言葉が出てきた。
「育自の魔法の世界観を味わおう」
そう決めて講座を参加者とも、このことを話し、ともに味わって感じて、そこから言葉にする。育自の魔法の世界は、温かく、ホッとする感じがして、ここにいてOK、内側からじわーっとエネルギーが湧いてくるような世界だ。
それを味わっていると、ああ満たされているなあと思った。
「味わうと満たされる」
ないないと思うから、次から次へとやろうとする。
ちょっと止まって、味わうと、本当にじわーっと満たされるんだ。
コーチングという仕事も、育自の魔法のワークショップも、人の人生をじっくり聴かせてもらう。
クライアントさんも参加者の方々の人生に奥行きを感じる。
一見、ネガティブな状況にいたとしても、味わい深い人生を送ってきている。それを聴かせてもらうと、愛おしささえ感じてしまう。それぞれに大事な人生を送っている。
そんな人の奥行き、豊かさを感じられるコーチングの仕事も、育自の魔法のワークショップも大好きだ。
立春間近か。
山口ひとみのコーチングを受けませんか?
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